コンドルは、政府の建築物の設計を多く手がけ、その作品数は70を超え、上野博物館（明治15年）、鹿鳴館（同16年）、ニコライ聖堂（同24年）などもコンドルの設計です。上野公園の博物館（現在の東京国立博物館）は、明治11年（1878）年3月に着工し、同 14年1月に竣工しました。図面の右下には、設計者であるコンドルの名前が記されています。この建物は大正12年（1923）の関東大震災で損傷し、解体されました。
　資料が含まれる「公文附属の図」は、「公文録」とともに重要文化財に指定されています。