かんの処刑

 比干は、紂王の叔父で、賢者といわれた立派な人物です。比干は、紂王の悪逆無道を止めようとかんげんしましたが、かえって紂王の怒りを買ってしまいます。そして、紂王は「立派な人物の心臓には七つの穴がある」という伝説を確認するため、部下に命じて比干の胸を切り裂き、心臓を取り出させるのでした。挿し絵には、胸を引き裂かれた比干、比干の心臓が盆に載せられて紂王に献上される様子が描かれています。

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