5.六大巡幸

御生涯の大半を御所で過ごされた江戸時代の天皇とは対照的に、明治天皇は各地へ行幸されました。六大巡幸(ろくだいじゆんこう)とは、明治5年(1872)の九州・西国、同9年の東北・北海道、同11年の北陸・東海道、同13年の甲州・東山道、同14年の山形・秋田・北海道、同18年の山口・広島・岡山、合計6回の巡幸のことです。

このうち、明治14年までの5回は太政官が主管して行われ、明治18年の1回のみ宮内省が担当しました。そのため、六大巡幸に係る公文書は、初回から5回までは主として国立公文書館に、最後の1回は宮内公文書館に原書が伝わっています。宮内公文書館が所蔵する5回目までの文書は、多くが写しか太政官で作成・取得された文書を引き継いだものです。

巡幸には、写真師が随行し、各地の風景や建造物などを記録撮影しました。還幸後、明治天皇へ献上された写真もあります。展示資料の「九州御巡幸写真」は、明治5年の巡幸時に写真師内田九一(うちだくいち)が撮影したものの複製です。複製は、明治天皇の御事蹟をまとめた「明治天皇紀」編修の参考とするため作成されました。内田が撮影した同種の写真を綴った写真帖は、他にもいくつか確認できますがそれぞれ若干内容が異なります。

九州御巡幸写真

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  • 九州御巡幸写真5

山口広島岡山三県下御巡幸録

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