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三方原の戦い

大三川志(だいみかわし) [請求番号: 特043-0002]

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 陸奥国守山藩主松平頼寛(まつだいらよりひろ、1703~1763) が晩年に記した徳川創業史。天文11 年(1542)の徳川家康誕生から元和2 年(1616)の死去までを中心に、寛文4 年(1664)までの記事を含む編年史で、清和源氏の略史と家康の父広忠までの年代記や、家康の教諭や談話も収録されています。資料には、三方原の戦いで信玄に敗戦した後の家康の様子が記されています。浜松城ヘ帰還した家康は、湯漬(ゆづけ)を三度もおかわりし、高いびきをかいて寝てしまったそうです。これをみた家臣たちは「誠ニ大度ノ御事ナリト、諸臣共ニ感シ奉ル」(戦に負けた直後なのに、なんと度量の大きな事であろうと、家臣たちはみな関心していた)と記されています。全109 冊。昌平坂学問所旧蔵。