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甲冑着用指南(かっちゅうちゃくようしなん)

[請求番号 154-0060]

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嘉永6年(1853)6月、ペリー率いる米国艦隊が浦賀に来航すると、旗本たちは甲冑(鎧兜)を買い揃えようと具足師のもとに殺到し、たちまち甲冑は売り切れたと伝えられています。

展示資料の『甲冑着用指南』は、同年10月、甲冑の着用の仕方もろくに知らない武士の間で甲冑の需要が急速に高まった時期に出版された甲冑の解説書。冑・胴甲・籠手・臑当ほかの図と、着用の手順、そして「速着之次第」(素早く着用する方法)などが易しく記されています。泰平の眠りを突然覚まされた旗本(武士)たちにとっては、まさに咽から手が出る1冊だったかもしれません。大山義信著。昌平坂学問所旧蔵。全1冊。


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