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鎧毛図彙(がいもうずい)

[請求番号 154-0070]

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わが国の伝統的な鎧は、「札(さね)」と呼ばれる革や鉄の細長い板を糸や革で連結して作られています。「札」を綴る糸や革は「威(おどし)」あるいは「威毛」といい、さまざまな色合いのものを用いて、鎧を単なる武具でなく、優れた美術工芸品に仕上げました。

展示資料の『鎧毛図彙』は、この多彩な威毛(鎧毛)の図鑑。書院番を務めた旗本筒井忠英(1762-1838)が作成した図鑑の遺稿を、子の忠惟が増訂したもので、「紫威」から「大荒目綴」まで、139種類、540点の(鎧の袖の)威毛の図が、鮮やかな彩色で手書きされています。当時残っていた古鎧だけでなく、136部の文献と41巻の絵巻物類を参考にして作成された本書は、わが国の伝統的な色彩や模様の資料としても貴重です。成立年未詳。全50冊。


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