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柳橋新誌二編(りゅうきょうしんしにへん)

[請求番号 206-0619]

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成島柳北(なるしまりゅうほく)(1837-84)

安政3年(1856)に奥儒者となり将軍の侍講を務めるようになった成島柳北は、一方で、柳橋(やなぎばし)の花街で豪遊するようになります。その豊富な遊興経験をもとに、安政6年(1859)から翌万延元年にかけて(柳北、23歳から24歳)著したのが『柳橋新誌』初編。柳橋の芸妓・船宿、料理屋の世界の表と裏を、軽快な戯文調の漢文で綴りました。

展示資料の『柳橋新誌』二編は、明治維新後、新政府に出仕せず隠棲していた柳北が、柳橋の変貌ぶりを遊客のさまざまなエピソードを中心に描いた作品。明治4年(1871)3月に書かれ、同7年(1874)に刊行されました(同じ年に初編も刊行)。江戸から明治へ。時代が移りゆくなか、柳橋はどう変わったのか。柳北の文章から、江戸が培った「粋」の文化が文明開化の波に洗われる様子があざやかに浮かび上がります。全1冊。


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