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大鳥圭介建言(岩倉具視関係文書)

[請求番号 265-0286]

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大鳥圭介(おおとりけいすけ)(1833-1911)

明治9年(1876)5月19日、岩倉具視が館長を務める華族会館を訪れた大鳥圭介は、華族の資産を鉱山開発事業に投資するよう建言しました。華族側が資金を奮発するならば、政府の鉱山寮が開発に着手した最良の鉱山を下げ渡すと述べています。大金を有しながら運用しないのは、華族諸公にとっても不利益。加えて政府の機関に資金を出して事業を依託すれば、公益を増進することになるというのです。

展示資料は、「岩倉具視関係文書」(岩倉具視の伝記『岩倉公実記』の編纂に用いられた資料の一部)全122冊のうち「華族ニ係ル書類一」に綴じられた文書。

版籍奉還(1869年)後、公卿・諸侯の称は廃され華族と総称(のちに国家に勲功のあった政治家や軍人等も爵位を授けられ華族となる)。華族会館は華族の団結と研鑽をはかる集会場として設けられ、大鳥が訪れた明治9年当時は、現在の千代田区永田町2丁目にありました。


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