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魚類塩蔵品輸出の請願

[請求番号 請願00053]

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小野友五郎(おのともごろう)(1817-98)

小野友五郎は、明治3年(1870)4月に民部省鉄道掛に出仕し、各地で鉄道建設のための調査と測量に当たりましたが、維新後、彼が最も情熱を注いだのは、我が国の製塩技術の改良でした。大堀(現在の千葉県君津市のうち)等に製塩場を設けて試行錯誤と挫折を繰り返した末、良質の塩が得られたと確信した小野は、その塩を用いて、これまで大半が肥料になっていた魚類を塩蔵し海外に輸出すべしという請願を、農商務大臣や議会に提出しました。

展示資料の「魚類塩蔵品輸出ノ件」には、小野(「東京市日本橋区本銀町士族小野友五郎」)が提出した請願の内容が記されています。請願は、明治28年(1895)3月に貴族院で「願意ノ大体ハ採択スヘキモノ」して議決されました。


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