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小野使節団の渡米(多聞櫓文書)

[請求番号 多012767]

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小野友五郎(おのともごろう)(1817-98)

笠間藩士で陪臣の身ながら数学の能力を評価され幕府の天文方に出役を命じられた小野友五郎は、その後、長崎の海軍伝習所で西欧の航海術を修得。万延元年(1860)の咸臨丸の渡米航海では航海士を務めました。幕臣に登用されてからも、小笠原諸島や江戸湾の測量、幕府海軍の拡充など、幕府の技術官僚として活躍しました。

展示資料の「小野友五郎松本寿太夫亜墨加え差遣候ニ付軍艦建造費談判相任候段書付」は、慶応3年(1867)1月、幕府使節団の渡米に際して、老中から正使の小野(勘定吟味役)と副使の松本寿太夫(開成所頭取並)に下された書付です。

使節団の主な任務は、米国の元公使プルーインを通じて建造を発注していた軍艦3隻のうち、完成していない2隻分のキャンセルと精算。加えて即戦力になる既成軍艦の購入など。小野は与えられた任務を果たしたほか、ジョンソン大統領(17代)にも謁見し、同年6月に帰国しました。


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