ここから本文

25

古今要覧稿(ここんようらんこう)

[請求番号 特065-0001]

  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真
  • 写真

写真をクリックすると拡大画像が表示されます


屋代弘賢(やしろひろかた)(1758-1841)

『古今要覧稿』は、書家で国学者・歌人としても知られる屋代弘賢が、天明年間(1781-89)に編集を開始した類書(分類体の百科全書)。神祇・姓氏・器財・草木・禽獣・服飾等に分類された各項目について、和漢の文献から関係記事を抄録し、図や解説を添えています。

なぜ多くの時間と費用を要する『古今要覧稿』の編纂を志したのか。弘賢は、このような百科全書が完成することによって、膨大な知識が共有され、これまで個人の学識に頼ってきた知識の不備や誤解が大きく改善されるはずだと述べています。

当初は弘賢が個人的に行っていた本書の編集は、文化7年(1810)に幕府の官撰事業となり、十数名の助手を雇って進められ、天保13年(1842)までに560冊が幕府に献上されました。ところが天保15年(1844)5月の江戸城本丸の火災ですべて焼失。展示資料は、明治13年(1880)に内務省が購入した弘賢の旧蔵本で、弘賢の蔵書印「不忍文庫」が捺されています。全178冊。


本文ここまで


ここからメニュー

人生の節目
異才の幕臣たち
幕末から明治へ
「武」の世界

メニューここまで


ページここまで