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31. 礼書抄略儒学・教育れいしょしょうりゃく

越後国新発田藩主溝口直養(みぞぐちなおやす 1736―97)が、中国古代の儀礼について詳述した『儀礼』(ぎらい)の注釈書『儀礼経伝通解』(朱熹の著)の要点を抜粋した書。安永8年(1779)序刊。新発田藩蔵版。

直養は、宝暦11年(1761)に襲封(5万石)。社倉制度によって貧窮民を救済し、法典を整備し、また藩校道学堂や医学館を設立。闇斎学派の朱子学を藩学とし庶民教育の普及をはかるなど、文教政策に力を入れました。天明6年(1786)に隠居して浩軒と号し、寛政9年(1797)没。享年62歳。

直養は、儒学の経書や史書を読むたびに重要な箇所を抜き書きして記憶するよう心がけていましたが、本書はそのような日頃の読書の成果で、藩校の教科書としても用いられました。

展示資料は、同じく新発田藩の藩校で出版された『春秋四伝抄略』『資治通鑑綱目抄略』とあわせて桐箱に収められて幕府に献上されたもの。紅葉山文庫旧蔵。全13冊。

(請求番号:別020-0004)

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