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4. 譜牒余録ふちょうよろく

『譜牒余録』は、『寛政重修諸家譜』編纂のための基礎資料のひとつである『貞享書上』(『貞享諸家書付』)を、検索しやすいように編集したものです。

『貞享書上』は、天和3年(1683)から貞享元年(1684)にかけて、諸大名や庶民など徳川家に縁のある諸家から提出させた古文書・家伝類の総称。幕府が徳川氏創業史『三河記』(貞享3年に『武徳大成記』と書名を改めて完成)を編纂する際に用いられたのち、紅葉山文庫に保存されていました。

寛政11年(1799)11月に完成。堀田正敦によって『譜牒余録』と命名されました。「譜牒」は系譜のことで、具体的には『寛政重修諸家譜』を指しています。『貞享書上』の原本は明治維新前後の混乱で失われ、それだけに本書の史料的価値は高いと言えるでしょう。

寛政11年に献上された浄書本は現存せず、展示資料は「現存する最も信頼すべき善本」(福井保『江戸幕府編纂物』)で、のちに『御実紀』(『徳川実紀』)を編纂する際に資料として用いられました。全101冊。

(請求番号:157-0127)

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