2018年12月11日(火)、国際連合教育科学文化機関(United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization、UNESCO)のパリ本部にて、同機関の「世界の記憶」プロジェクト事務局が主催する、
世界政策フォーラム「記録遺産保護と災害リスク軽減/管理」(Disaster Risk Reduction and Management for Sustainable Preservation of Documentary Heritage)が開催されました。
本フォーラムは、日本の文部科学省の資金提供を受けた、災害リスク管理戦略に焦点を当てた記録遺産保存のための能力開発プロジェクトの一環として実施されたものです。
プロジェクトは、自然災害を含む様々な要因で危機に瀕する記録遺産を保護するため、適切な保存政策と戦略を実施する国家的取組を支援し、国際的協力体制を促進することを目的としたもので、
今後、特に小島嶼開発途上国及び後発開発途上国を対象に、能力開発のためのワークショップ等が実施される予定です。
世界各国から約60名の専門家・関係者が参加した同フォーラムでは、UNESCOから招かれて、当館の加藤館長が開会のあいさつを行いました。
セッションでは、各国で起きた自然災害等による被災資料の保護・レスキュー・修復の経験や、災害そのものを記録し、後世へ伝えるための仕組みが紹介されたほか、記録遺産の災害リスクを削減するための学際的アプローチなどが議論されました
>>世界政策フォーラムプログラムはコチラ [PDF](日本語)
開会のあいさつをする加藤館長
シャクシュクUNESCOコミュニケーション・情報担当事務局局長補と懇談