1. ICA年次会合
国際公文書館会議(ICA)の第2回年次会合が、2014年10月11日(土)〜15日(水)にスペインのジローナで開催されました。今回は第9回欧州アーカイブズ会議(European Conference on Archives)及び第13回画像研究セミナー(Image and Research Seminar)と同時開催され、約90の国・地域から900名以上が参加しました。
10月13日(月)〜15日(水)の専門プログラムでは、「アーカイブズと文化産業」をテーマに、6本の基調講演の他、4つの全体セッションと9つのテーマを扱う40以上の分科会があり、250人を超える発表者が登壇しました。
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また、これら専門的なプログラムと並行して、ICA関係の運営会合が行われました。10月12日(日)には国立公文書館長フォーラム、そして10月14日(火)にはICA総会がそれぞれ開催され、理事等が出席しました。
国立公文書館長フォーラムでは、フォーラムとしての長期戦略について協議し、各国政府の影響力をもつ人物への働きかけや産業界との連携に向けて、ポジション・ペーパー(政策方針)を策定することを改めて確認しました。続いて、国際的なデジタル保存プロジェクトPERSISTや、ICAで現在進められているアーカイブズと人権に関する基本原則等に関する6本のプレゼンテーションが行われました。
ICA総会では、新しい内部規則が承認されました。内部規則はICAの運営に必要な細則を定めるものです。今回は、(1) ICA年次会合開催地の選定手続、(2) 国際アーカイブズ開発基金(FIDA)の権限、(3) プログラム委員会(PCOM)委員の任免手続に関する規則案が諮られ、いずれも承認されました。また、2015年の第3回年次会合開催地としてレイキャビーク(アイスランド)が、2016年のICA大会開催地として韓国が、それぞれプレゼンテーションを行いました。年次会合については、2015年9月18日(金)〜 22日(火)に「現代社会の支柱としてのアーカイブズ」をテーマに行われる予定であることが発表されました。
2. イギリス国立公文書館視察
理事等が2014年10月17日(金)にロンドン郊外にあるイギリス国立公文書館(TNA)を視察しました。TNAは近年展示スペースを拡充し、教育機関と連携したプログラムに力を入れています。
*ICA年次会合及びイギリス国立公文書館視察の詳しい内容は、当館の情報誌「アーカイブズ」第55号に掲載しております。
年次会合開会式
地元のスターシェフによる基調講演
メイン会場の様子
イギリス国立公文書館外観
閲覧室の資料出納スペース