第11回EASTICA総会及びセミナー参加報告


国際公文書館会議東アジア地域支部(EASTICA)の第11回総会及びセミナーが平成25年10月15日から18日まで中国四川省の省都成都で開催され、8カ国/地域から約130名の参加がありました。

15日に開催されたEASTICA理事会では、香港における2012年既卒者向け研修プログラムの報告や2012年−2013年のEASTICAの財務状況の報告がなされたほか、EASTICAホームページの運営担当が香港から韓国へ引き継がれること、2014年の理事会及びセミナーをモンゴルで、2015年の第12回総会及びセミナーを日本で開催することなどが決まりました。(なお、今回のEASTICA総会及びセミナー閉会後に、モンゴルの国内事情により、2014年の開催地が中国に変更されることになりました。)

16日の総会では、Simon Chu事務局長の司会のもと、2011年に東京で開催された第10回総会以降2年間のEASTICAの活動報告がなされたほか、財務状況や総会、理事会の開催地など前日に理事会で決定された項目について、議決がなされました。

16日と17日の2日にわたって開催されたセミナーのテーマは「デジタルアーカイビング:計画から実施まで(Digital Archiving: From Planning to Implementation)」でした。セミナーは2部構成で、国地域別報告のセッションでは、日本、韓国、中国、モンゴル、マカオのデジタルアーカイビングについての現状報告がなされました。専門家のセッションでは、オランダから招かれたMr.Sander Ujzanovitch (アムステルダム市立公文書館)が「複雑な環境におけるデジタルレポジトリの実際的アプローチ」、濱田幸夫アジア歴史資料センター次長補佐が「アジア歴史資料センターにおけるデジタルアーカイビング」、Ms.Jin Hee Yim(韓国・明知大学校)が「リスクマネジメントに基づいたデジタル保存戦略の実施」と題したプレゼンを行いました。

16日と18日には、四川省档案館、双流県档案館、都江堰档案館の3館を視察し、各档案館のデジタルアーカイビングの取り組み状況等について説明を受けました。

今回のEASTICAの詳しい内容は当館の情報誌「アーカイブズ」第52号に掲載しております。


  • 理事会

    理事会

  • 国/地域別報告で発表する風間電子情報第2係長

    国/地域別報告で発表する風間電子情報第2係長

  • 専門家セッションで発表するアジア歴史資料センター濱田次長補佐

    専門家セッションで発表するアジア歴史資料センター濱田次長補佐

  • 双流県档案館

    双流県档案館