第19回SARBICA理事会及び国際セミナーへの参加


国際公文書館会議(ICA)東南アジア地域支部(SARBICA)の第19回理事会及び国際セミナーが、平成24年9月26日〜28日、インドネシア国立公文書館(ANRI)の主催でインドネシアのバンドンにおいて開催されました。これにはSARBICA理事国10カ国の公文書館の代表の他、日本、中国からもオブザーバーとして参加しました。(日本からの参加者は、国立公文書館職員2名(内、1名はアジア歴史資料センター所属)です。)
(注)SARBICA理事国はブルネイ、カンボジア、インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピン、シンガポール、タイ、ヴィエトナム、ラオスの10カ国で構成され、毎年、理事会を開催しています。

27日に開催された国際セミナーは、「アーカイブスの災害管理:デジタル時代の挑戦と解決策」のテーマの下、約200名が参加して行われました。開会式では、西ジャワ州知事代理の挨拶に続き、インドネシア行政機構・改革担当大臣が開会を宣言しました。セミナーは3つのパネルに分かれて行われ、第1パネル(サブテーマ:アーカイブスの災害管理政策)、第2パネル(サブテーマ:アーカイブスの災害管理:課題と機会)、第3パネル(サブテーマ:アーカイブスの災害管理:経験の共有)において各国の公文書館関係者、専門家等が発表を行いました。日本からは、第1パネルにおいて「アジア歴史資料センター:デジタル・アーカイブスと災害管理」と題して、また、第3パネルにおいて「東日本大震災からの復旧・復興と公文書等修復支援事業について」と題して、それぞれプレゼンを行いました。

東南アジア諸国とも関係の深いアジア歴史資料データベースの活用や、頻繁に発生する自然災害のリスク管理と対応について質疑があり、参加した国々の代表者たちも熱心に聞き入っていました。

28日は、アジア・アフリカ会議博物館(1955年に第1回アジア・アフリカ会議(バンドン会議)が開催された会議場が現在は博物館として保存・公開されている)、西ジャワ博物館を視察しました。


  • 国際セミナーの様子

    国際セミナーの様子

  • 第1パネル アジア歴史資料センターからの報告

    第1パネル アジア歴史資料センターからの報告

  • アジア・アフリカ会議博物館への行進

    アジア・アフリカ会議博物館への行進
    当時を再現して各国代表の行進が行われました。

  • アジア・アフリカ会議博物館の展示

    アジア・アフリカ会議博物館の展示